March 7, 2019
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2017年度SQF国際会議は、862名という過去最高の出席者と共に華々しく開幕しました。その後数日間にわたる会議は、スキルを磨き、食品の安全性と品質制度の実行、維持、強化に必要なツールとリソースを出席者に提供する興味深い体験となりました。
SQFI最高食品安全評価責任者で上席副社長のRobert Garfieldが、出席者の気持ちを奮い立たせる挨拶を行い、コンファレンスの開幕を告げました。また2017年度FMI Foundation奨学金および研修旅行助成金の受賞者10名、ならびに2017年度年間最優秀SQFI審査員の発表も行われました。賞に恥じない業績を収めたAIB InternationalのRocio Salgadoが、2017年度年間最優秀SQFI審査員賞を受賞しました。Stemilt Growers LLCのEva Lauveは、食品安全業界へ数え切れないほど長い期間の献身と努力を払った個人に授与される、SQFI功労賞を受賞しました。
Walter Bondは感動的な開幕基調講演を行い、コンファレンスへの期待を盛りたてました。個人としての世界とプロフェッショナルとしての世界の両方で思考し、実践し、成功を勝ち取るための鍵となる知見を盛り込みながら、自らの半生について熱く語りました。出席者に向かって心構えを変えることについて語り、成功をチームスポーツに例えました。
午後、出席者はFSC円卓会議に参加して、食品の不正と脆弱性について学び、職場での食品に関する違反行為や食品汚染に接した際の倫理、直感、合理的な疑いについても学びました。Dr. John SpinkとRod Wheelerは、引き込まれるようなプレゼンテーションと事例紹介を行い、出席者に共感を与えました。
出席者は、Tri Air Testingの協賛の下で楽しく賑やかな時間を過ごし初日を終えました。
SQF国際会議2日目は、数か月も前から待望されてきました。コンファレンスは2017年度年間最優秀SQFIプラクティショナー賞の発表で始まり、続いてピュリッツァー賞に輝いた『New York Times』紙ビジネス記者のCharles Duhigg氏による、習慣の力についての興味深い基調講演が行われました。科学研究と実際の事例を交えつつ、習慣がどのように形成され、私たちの人生を支配し、あらゆる行動に影響しているかについて語るDuhigg氏の話は、聴衆の目を開かせるものでした。Duhigg氏のプレゼンテーションの後には、専門家のパネルディスカッションで習慣を変えることと、食品安全と品質業界がいかに習慣を理解する必要があるかを検証しました。
水曜日は分科会とワークショップ中心で、アレルゲンラベリング管理のベストプラクティスから、文化の変化に関する熱い討論、SQFIの新しい評価データベースや、直感を理解し信じることまで、議題は多岐に渡りました。
この日の終わりには、待望のSQFタウンホール一般セッションが行われました。タウンホールでは、SQFI技術担当副社長のLeAnn ChuboffがSQFIが2017年に展開した技術と事業開発、およびSQFIの今後の計画と目標についてプレゼンテーションを行いました。セッションは主に、SQFコード第8版のリリースとその実行、ならびに世界の規制プロセスに後れを取らない施策に関しての説明と質疑応答に費やされました。
会議後には楽しい交流会が行われました。出席者はパーティーハットを被り、爽やかなカクテルを味わいながら昔懐かしいアーケードゲーム、カラオケ、ダンスを楽しみました。イベントの協賛はEAGLE Certification Groupで、タイダイTシャツを着た同社社員はベストドレスコンテストで優勝を飾りました。出席者の皆様、ご参加ありがとうございました。
SQF国際会議最終日のスタートを切ったのは、3M and Neumann Risk Services, LLCによるウェブセミナーシリーズのライブ放送です。ウェビナーでは、食品の安全性を重視する文化と審査への準備態勢の間の関係を取り上げました。続いて出席者は、食中毒予防のための環境病原菌サーベイランスを使用したFDAの衛生的な輸送に関する規則への遵守や、SQFIの倫理的な調達基準の導入と活用を進めるブランドオーナーのプロセスなどをトピックとする分科会に分かれました。会議の最後を飾る講演者は、ChipotleのWilliam Espey氏です。Espey氏は、危機的な状況下でブランドの品位を保つという非常に重要で関連性の高いトピックの基調講演を行いました。
Espey氏の講演を拝聴しながら、私は氏の伝えるメッセージに共感し、まさにその通りだと思いました。SQFIとSQF国際会議のブランドマネージャーとして、私は氏の話に聞き入っている満場のステークホルダーの方々を見回し、皆さんにSQFIとSQF国際会議はどう受け止められているのだろうかと考えつつ、SQF国際会議を大きな成功に導くために力を尽くしてきた、長い準備期間を振り返りました。Espey氏が語ったたくさんの心に響く言葉の中で、特に感銘を受けたのは「ブランドとして、自分たちに忠実でいましょう。誰かのためになる何かになりましょう。誰のためにもならない、何でも屋になってはいけません」という忠告です。SQFIでは、最高レベルの安全性と品質の製品を購買者と消費者の皆様に提供することに全力を注いでいます。2017年度SQF国際会議にご出席の皆様全員、寛大な支援を賜ったスポンサーと出展企業の皆様、そして素晴らしいコンファレンスを実現した献身的なSQF国際会議実行委員会とFMI/SQFIスタッフの方々へ、心から感謝を申し上げます。
2018年度SQF国際会議は10月23~25日に開催されますので、ぜひご予定に入れてください。来年アトランタでお会いしましょう。
「あなたの行動によって、周りの人が高い望みを持ち、より多くを学び、さらに行動して、もっと大きな存在になりたいと感じるなら、あなたは指導者なのです。」
― ジョン・クィンジー・アダムズ
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